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No26 2006年8月11日発行

自立生活体験記 〜レポートpart1〜 三浦 孝司

去る、4月15・16日、ピア会員の中村杏子さんが、自立体験室で一日体験を行いました。体験室を利用する前に中村さんとは、一日をどう過ごすのかといった打ち合わせを行いました。とりあえず、今回の目的は中村さん自身が一番やりたいことをやろうと話しをして、中村さんの「味噌汁を自分で作ってみたい」という一言で、今回のテーマは【味噌汁作り】に決定!その他のおかず類は、その時の気分によって決めることにし、後は、何時に食事をするのか?何時に入浴をするのか?何時に寝るのか?といった大まかなタイムスケジュールも自分自身で決めて当日を迎えました。

 当日の17:00いよいよ自立体験のスタート。先ずは、近くのスーパーで味噌汁に必要な具材買って帰り、さっそく調理を開始。「包丁を持つのは久しぶりの体験で怖いなぁ」と言いながらその包丁さばきは中々のものでした。切る量、煮る時間、味付け等、すべてを自分で決めて介助者の手を借りながら、完成をしました。完成後は、自分で作った味噌汁を『美味しい〜美味しい〜』と満足そうに平らげ、次の目標は『卵焼き!』と既に気持ちが前へ向いていました。

親元を離れて(1泊とはいえ)生活をするのは久しぶりの経験ということで、少し緊張をするのかと思っていましたが、本人はいつもと変わらないマイペースに過ごしていました。普段の生活のほとんどを他者に委ねていた中村さんにとって、今回のことは大きな1歩になったのではないかと思います。これからも、少しずつ本人のペースで少しずつ前へ進むことができればと思います。 次は、あなたの番ですよ!

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自立生活体験記 〜レポートpart2〜

中村さんにQ&A

Q1 今回の感想は?
A1 朝方に少し発作があって困ったけど、薬を飲んだらすぐに治まりました。それ以外は、とても楽しかったです。また、泊まってみたいです。
Q2 包丁を使うときは怖くなかったですか?
A2 介助の人がすぐそばにいたので怖くなかったです。
Q3 次の目標は何ですか?
A3 次は玉子焼きを作ってみたいです。

中村さんの今回の生活の様子

自立体験室での生活時の流れを表にしています

18:00から19:00 夕食

20:00から21:00 入浴

22:00から6:30 睡眠

7:30から8:30 朝食

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自立生活体験室を活用してみよう!

今月に入って、ディサービス利用者のNさんのご家族が緊急入院され、一旦は某ショートスティへ入所することが決まりかけていました。しかし、Nさんの『施設には入りたくない』という想いを聞き、ピアとして本人の意向に沿い、体験室で生活をしてみる?との問いに、「そうしたい」と返事に、即、自立体験室での生活と支援を行うことを決めました。最初の夜は緊張から夜も眠れなかったようですが、日にちが経つにつれて、食事の準備や後片付け、洗濯などを介助者と一緒に行い自立体験室での生活を満喫しているようです。この数日間の間で、Nさんのエンパワメント(自己責任、自己決定の向上)向上に少しでも力をお貸しできることが出来ればと思っています。

自立生活体験室について(概要)
  • 体験室利用に当たり、1日の生活の計画を立て、その計画を達成することができるようになるための訓練の場です。
  • 1日あたりの使用料1,500円。(その他実費あり)
  • 着衣やタオル等身の回りの物を持ち込む。
  • 食材や食品は自分で準備/負担。
  • 体験室利用中の生活主体は当事者自身とし、身の回りの事は全て自分が決めて行う。また、介助者に指示を出すことにより出来ないことの部分を補う。
  • 食事/更衣/排泄等介助の手が必要な場合は有償ボランティアの派遣も行っています。

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障害者自立支援法に思う 土井雅昭

私が身体障害者手帳を入手したのは19年前に6級。それから4年後には1級になりました。障害者になって最初に思ったことは働くことが出来ない すなわちご飯が食べられないと言うことです。しかし私を救ってくれたのは障害年金です。この素晴らしいシステムは私を感動させ、生きる希望を与えてくれました。生きるにはぜいたくをせず充分の金額です。

1級になって14年 障害者と行政の間にいろんなことがありました。市役所に行き、質問攻めで大変ご迷惑をかけました。

見直しが必要とされる、また障害者から不満が聞こえる障害者自立支援法ですが、まあこんなものだろうというのが感想です。

障害者に対する国の考えは三大障害の一元化、すなわち縦割り行政をわかりやすくしたと言うこと、利用者負担をもうけることで利用者がこの支援費制度を支えると言うこと、行政は福祉に関して障害者に対して情報の提供を行い必要に応じてその相談に応じ、調査並びに指導を行い、これらに関して付随する業務を行うとする。障害者にとって、ある意味いい法律だと思う。

障害者が不満を漏らしているのは まず利用者負担の新設である。私のまわりにも利用を減らす具体的にはデイサービスに週三回行っていたのを二回に減らす、通院回数を減らす等、せっかくガイドヘルパー制度で外出その他社会参加を可能にしていた事に利用者負担という制限が加わったと感じている人が多数であると思う。

これは支援費の一部を障害者に負担させるのではなく障害者同志で支えあうと言うことだが少ない財布からお金を出す障害者にはとても理解できないであろうと思われる。低所得者は減免されているから負担金一割をまるまる支払う人たちに対してもっとアピールすべきであったと思う。

様々に障害の程度が違う人たちをどのように枠組みするのか とても難しいがやってもらわなければならない。新法ではデイサービスがなくなり各自治体が障害者生活地域支援事業として行うようになっているがわかりにくい。法律はどうしても硬い文章になりわかりにくいが 出来るならばわかりやすい文章にしてほしいと思う。

下関で感じたことは街を一人で歩いていてよく声をかけていただいてうれしかったことだ。私は視覚障害のため道に迷うことがあるその様なときに声をかけてもらうととてもありがたい。 よその街のことはわからないが下関市は優しい人が多いと思う。

行政健常者障害者三者が一体となって皆が健康で幸せな生活を営むことが出来るようにこの新しい法律のもとで明るく生きたいと思う。

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障害者自立支援法10月からの補装具の取り扱いについての注意点

なかま通信24号の〜豆知識〜でも少しお知らせをしましたが、少し詳細が分かりましたので改めて、お伝えをしておきます。10月から補装具の交付を受けると(世帯収入1200万円程度は給付の対象外)1割の負担が課せられるようになります。この場合にも負担上限は設けていますが、考え方はヘルパー派遣やディサービスの負担金上限額と同じほぼ金額になると思われます。そこで、気をつけないといけないことは、ヘルパー派遣などの支払いと装具の交付を受けたときの支払いは別に費用の負担が必要になります。

また、今まで、日常生活用具事業のなかで受けることができていた湯沸かし器やパソコンの支給は10月から廃止されることになりました。

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【便利グッズ情報】

補助具の用途:錠剤の薬を自分の手で押し出せない人をサポートする物

  1. 高さ2.5cm/奥行き6.5cm/幅4cm
    グッズの全貌です
  2. 錠剤のフィルムを図の位置に差し込みます
    錠剤のケースを挿みます
  3. 上から押せば受け皿に落ちます。
    上から押し込みます
  4. 本体を傾ければ錠剤が出ます。
    錠剤が出ました

また、今まで、日常生活用具事業のなかで受けることができていた湯沸かし器やパソコンの支給は10月から廃止されることになりました。

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「ピアと私Vol.26」 竹内憲平

早いものですね!私が皆さんのお仲間にいれていただいてから早いもので12ヵ月が経ちました。当初、頑なだった私の心も通所をかさねる度みなさんの優しく、暖かい心に触れ癒されてまいりました。

幼い頃から『引きこもり!』だった私は[ひとり勝手]になっていきました。私は楽器が弾けませんでしたがチェロが大好きです。

もう1つ好きなもの、それは古い『映画』です。「ローマの休日」「白鯨」「十戒」などビデオに撮って何度も、何度も繰り返し見ています。アクションでは「ロッキー・V」が良かったです。

「白鯨」(はくげい、Moby-Dick)
 人喰い鯨モビーディックをエイハブ船長が執念で追い続ける物語。主演;グレコリーペリック<エイハブ船長>

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