> なかま通信 >No04
7月も中旬を迎え、しばらく前にはカラッと晴れて蒸し暑い日が、そうかと思えば滝のように雨が降りジメジメした日とが交互に続いた気候が、本格的に真夏へと移行しようとしています。決して過ごし易い気候ではありませんが、皆さん21世紀の最初の夏を乗り切りましょう。
先の5月に当会ヒューマンネットワーク ピアとしましては一大行事の、ピア・カウンセリング集中講座を終えて、ほっと一息と言った処ですが、現在次のステップとして今後ピアの主軸となる「NPO法人取得後のヘルパー派遣事業」設立の準備に動き出しています。
そんな折り7月5日に、民主党の参議院比例区公認候補 ひぐち恵子さんの講演会にピアの会員数名で参加しました。ひぐち恵子さんは日本国内の自立生活センター設立やピア・カウンセリングの普及等に尽力されている方で、障害当事者自身による当事者の生活意識向上の先駆者であり、ピア会員のみならず障害当事者全体の目標であると思いました。
ひぐち恵子さんのお話は、「物理的なバリアだけでなく精神的なバリアも取り除かなければならない。」「ただ与えられるだけの福祉ではなく、自分達が手を伸ばして掴み取るバリアフリーでなければ本当に自らが望むものは手に入らない。」といった障害当事者自身が前に向かって進んでいくことの重要性・必要性を説いた内容で、改めてピアが目指すこと、やらなければならないことを、深く考え実感しました。
僕はまだ、ひぐち恵子さんが語られたように「ありのままの自分が好き。」だとは言えないけれど、いつかその言葉を言える日が来るように、その日に近づくように前に進んでいこうと思います。
ともあれ、来る7月29日の参議院議員選挙では、ひぐち恵子さんの国会でのよりいっそうのご活躍を期待して「民主党 ひぐち恵子」さんを応援します。
7月も中旬となり、順調に行けば8月中にNPO法人の認証が下りる予定です。その後すぐに、県の指定訪問介護事業所の申請をして（約2ヶ月間）、認証されれば訪問介護事業がいよいよスタートします。それに先駆けてもう一度、ピア会員の一人一人が今の生活の事だけでなく将来を見据えて欲しいと思います。
例えば、今の生活を支えてくれている家族などを失った時、単純に施設に入居するという選択がありますが、施設には殆どの人ができる事なら入りたくないと思っているのではないでしょうか？施設に入居する事を否定するつもりはありません。しかし、施設に入居すれば生活面での心配は殆ど無いと思いますが、食事の時間や寝る時間を制限され、外出するのに施設の許可を得る必要がある等の抑制があり、自分の時間の多くが失われます。
逆に、施設への入居ではなく住み慣れた地域で暮らすという選択もあります。地域で暮らすという事は、生活の制限を受けずに、自分自身で生活のスタイルを持てるという事です。ヒューマンネットワーク ピアでは地域で暮らそうと望む人達の生活のバックアップを目的に、当事者ならではのニーズ（利用者の要望を受け入れ、実行しやすい体制作り）に沿ったヘルパー派遣を行うのです。
私達には、経験も実績もありません。まさしくゼロからのスタートですが、この事業が良い方向に動くのも、悪い方向に動くのもピア会員全員の協力次第で大きく変わっていくことだと思います。だからこそ、一部の会員が勝手にやっていることと思わず、ピア全体でやっていくのだという意識を持ち協力し、力と知恵を貸して欲しいと思います。
ピアと私って言われても、書くと長くなっちゃうしな・・・。娘曰く「お母さんにとって、楽しみなんだよね」「いそいそ出て行くもんね。あと、よろしくって。」そうそう、ピアには魅力がある！自分たちで創り上げる楽しさ。想いを実現する場なんだ。
施設は嫌だ。年をとっても今の家で暮らしたい。この部屋で死にたい。福祉ホームを作って、仲間と暮らしたい。医療、介護つきで安心して暮らしたい。さをりを織りたい。織ったものでバックを作りたいんたいんだけど・・。ヘルパー派遣をしたいんだけど。家を出て一人暮らしをしたいんだけど。福祉用具の事を勉強したいな。そんな想いを実現するのがピアなんだよ。
一人じゃ何も出来ないけど、仲間がいる。仲間を信じて強い想いを持ってやりましょう！！距離的には離れているけれど、想いはいつも一緒。またJRで行くわ。会える日を楽しみにしてます。