10月14日に玖珂町の「亀の里アパート」の管理人である村田 敏さんを招いてピアの皆で交流会を行いました。以前、遊花フォーラムで話をされたそうですが、私は聞く事ができませんでしたので、大変良い話を今回聞けて良かったです。
「亀の里アパート」という所は、障害者が自分で生活して体験する場として提供し、そして、送り出すのが目的のただのアパートで、障害者に合った様な設備も無いし、ヘルパーを頼むのも自分で判断し、生活を築く場としていると言われました。村田さんという方を初めはアッサリとした方だと感じましたが、話をされる内に段々とパワーが出てきて皆を引きつける話をして下さいました。
例えば、バリアフリーのことでも作ってくれるのを待つのではなく、当事者の方から社会に出て、スーパー等の狭い通路なら物を薙ぎ倒しながらでも歩く、或いは電動車椅子で無理やりでも通る勇気を出すと、店側も何も言わなくても自然と通路を広くしてくれたり、車椅子の人達にも入りやすいように、スロープ、お手洗いの設置をしてくれるなど様々な面で街が変わって来ると言うこと教えられました。
又、障害者と健常者の差別感のことでも話をされました。例えば、障害者の人が罪を犯すのと健常者の人が罪を犯すのとでは、はたして同じ罰を受けるのだろうか?重度の障害者が重い罪で捕まると本当に健常者と同じように罰を受けるのか?そういう場合、やっぱり障害者の方が注意だけで済むのではないか?刑務所に入っている障害者はいるのか、いるならどんな生活をしているのか?又、障害者の生活において、「良い障害者」という枠の中で管理されているのではないだろうか?そういう差別感が感じられると言われました。
私達にとって、村田さんの話一つ一つが勉強になり、勇気とパワーをもらった様になり、今後の生活の為の良い機会になりました。
10月12日に障害ヘルパーの委託を受けるため、市に申請を行いました。障害福祉課の話では、年内に委託をおろす様、手続きを行うとの事です。今のところ財務部との折衝も終わり、見積書を提出する所まで進みました。また、この派遣事業の責任者には、河 留美子さんが就くことになりました。
今回、朝日新聞厚生文化事業団の公募による「西部朝日福祉助成金」を頂くことになりました。助成内容は、さをり織り機1台、ミシン2台です。この度の助成により、更なる「さをり」事業の活動を展開していけると思います。
10月27日〜29日に宮城県で行われた全国障害者スポーツ大会で、当会メンバーの亀田雅広さんが投てき種目のビーンバックで、9m77cm の大会新記録を出し優勝しました。
この他、スラロームにも出場し、第三位に輝くすばらしい成績を残しました。日頃の練習の成果を見事に出しきった優勝に、亀田さん自身感動されたそうです。これからの活躍を期待しています。お疲れ様でした。
ここ最近、忙しく車で移動する毎日ですが、道すがらいつも気にかける場所があります。それは「ヒューマンネットワーク ピア」の事務所。(なんて呼べば?事務所でいいですか?)シャッターが開き人がいるようだと、ア〜ヤッテルヤッテル!と安心し心がホンワカするんです。傍の私の心をホンワカさせるのですから、ピアのメンバーの方々にとってはことさら大事なスペースで、心の拠り所となっているのではありませんか?
ところでメンバーの皆さん自身はピアスペースでどんなことに満足したいですか?ピアスペースに何を望んでいますか?そういう気持ちの部分を掘り起こせたら、ピアスペースはもっと豊かになれると思います。
私にとってのピアスペースは、「心の明かり」です。だから、いつもありがとう!助けが必要な時はメッセージをくださいね。