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No23 2005年11月4日発行

馬耳東風 ピア代表 三浦 孝司

去る、10月31に障害者自立支援法は自民、公明党の賛成多数で可決、成立しました。特別国会中、新聞やTVで報道される内容は郵政民営化や刺客、小泉チルドレンと言われる候補者の事ばかりで、何かのショーを見ている感じでした。

郵政民営化や介護保険、或いは税金の引き上げという話は、国民全体の負担が上がったり、将来の保障に繋がる話しで、誰もが関心がある問題なので、マスコミも大きく取り上げます。しかし、障害者自立支援法は、障害者やその家族だけが問題の法案で『障害者やその家族ももっとお金を払った方が良いし、払うのが当たり前』というふうに自分の懐は全く痛まないので、他人事なのかもしれません。

今回の問題を通して国民の目に実態がさらされないまま、色々な法案が提出され、可決されてしまうという事が過去にも行われきたのだろうということを改めて感じました。そんな世間の無関心の裏で自立支援法が可決されてしまいました。

しかし、障害区分によるサービス提供量の算定方法など、中身はまだ決まってないことが多く、肝心の要の部分は後回しにし、財政的に赤字が膨らまない様に枠組みだけを決めて、政省令に丸投げされた形になっているのが現状です。これでは、障害者の自立というより国の財政難からの自立のための法案の様な気がしてなりません。

こんな事では、1割負担しかり、サービスの水準は保たれるのか、現在受けているサービスが削られないかといった不安や、地域格差をなくすのが目的とされている部分も自立支援法が施行された後、本当に解消されるのかどうか、まだまだ疑問が残ります。

例えば介護保険を例に挙げると、自治体によってサービス内容や保険料の負担額にはかなりの差があります。自立支援法にも同じことが起こらないとも限りません。また、自立支援法は施行後、三年後に見直し規定が定められていますが、施行(2006年4月)の3年後(2009年)には介護保険との統合といった声もあります。もし、統合となればますます財政難を楯にサービスの支給量の低下に繋がりかねません。

そういった、将来の不安が残ったまま、自立支援法が可決されてしまいましたが、当事者や家族はこの法の下、自分たちの生活の形を作って行かなければなりません。そういう意味では、これで終わりではなく、これからも、不便なところを行政や国に訴え続けていくことが僕たち当事者の責任だと思います。

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自立体験室が完成しました。

猛暑の頃より建築が始まった自立生活体験室が、9月上旬に無事に完成しました。自立生活体験室の建築にあたり、大変多くの皆様より、多大なご協力とご支援を賜りましたことを改めて御礼申し上げます。

これから、この場をどのように活用をして、ピアの活動を広げていこうかと期待に胸を膨らませています。しかし、皆さんご存知の通り、障害者自立支援法が可決され、来年度から制度が大きく変わろうとしています。しかし、どんな制度や社会保障になろうとも『どんなに障害が重くても地域で自分らしく生活をしたい』という当事者の想いに添った支援をこれからも続けていけるよう、1日でも早い自立体験室の開設、及び運営が行えるよう、この体験室完成を大きな一歩として踏みしめ、多くの皆様の期待に応えられるように、今後、より多くの方がこの場を利用し、自分の生活の組み立て方を掴んで頂けるような取り組みを行っていきたいと思っております。

この、自立体験室の活用方法には皆様の想いを十分に取り入れた形を作って行きたいと考えております。どうぞ、ご意見ご要望がありましたらご遠慮なく、声をお寄せ下さい。また、お近くにお立ち寄りの際は是非とも足をお運び下さい。

尚、これからも、ご指導ご鞭撻の程を心よりお願い申し上げます。

電動ベッド織機周辺

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夏季宿泊会が終了しました。

9月〜10月初旬にかけ、一泊二日の宿泊会を3回程、行ないました。参加者は、ダンスをしてみたり、ビデオを見たり、お酒を飲んだり、花札をしたり、想い想いの時間を過ごしていました。

ビックリしたのが、お酒を飲むのが初めてであったり、何年ぶりという人がいたした事です。よくよく聞いて見ると、根っこにはお酒を飲んでみたいという気持ちはあるのに、飲む機会がないとか、酔った後に人に迷惑を掛けたくないという思いが強くて、普段からお酒は飲まないという事のようです。

参加した皆さんには、それなりに楽しんでもらえたようで、「楽しかった」「今度はいつするの?」「また、やって欲しい」という声が多く聞かれました。すぐには無理だけど、また来年も行いたいと思っています。

それなり、参加者の想いが反映できた事もありましたが、参加者と話をしているうちに、自分の想いを人に伝える大切や、自分の事は自分で決める事の意味をどう伝えて行くのかといった課題も見えてきました。

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「さをり織り体験」in宇賀公民館」 ピア理事 亀田 雅広、末次 千恵

去る、9月26日(金曜日)に豊浦町の宇賀公民館という所で、さをり織り講師として招かれ、小中学生やその親を対象に講習会を行ってきました。

「さをり織り」を小学生の子供達に教えるのは、今回が初めの事で、多少の不安や心配がありましたが、1人1人作品の色合い等を見て、逆に私達の方が勉強させて頂き、「さをり」の楽しさを改めて教えられた気がします。

子供たちの、一生懸命に織っている姿や出来上がった時の嬉しそうな顔を見て、私たちも、もう1度「さをり織り」の原点に戻り、さをり織り「生きがい作り」とは何かを考えさせられた様な気がしました。

講習会の様子

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第7回 西日本国際福祉機器展

日ごろから、こんな用具があればいいのに・・。と思っているものが見つかるかもしれません。それ以外にも、見て廻るだけでも結構面白いとおもいます。期間中に出かけてみてはいかがですか。

会期
平成17年11月13日(日曜日)〜15日(火曜日)
開催時間
10時〜17時まで(最終日は16時まで)
会場
西日本総合展示場本館
北九州市小倉北区浅野3丁目7番1号
交通アクセス
JR:小倉駅北口より徒歩5分
車:都市高速足立インター8分 小倉駅北口ランプ2分
お問い合わせ
西日本国際福祉機器展事務局
TEL 093−511−6848 FAX 093−521−8845

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特別障害給付金制度が始まっています。

この制度は、国民年金に任意加入していなかったため、障害基礎年金などの受給権を持っていない障害者に対して、国民年金制度の発展過程で生じた特別な事情を踏まえ、「特別障害者給付金制度」が創設され、4月1日から施行されています。

対象
  1. 昭和61年3月以前に被用者年金制度に加入(または受給)していた方の配偶者
  2. 平成3年3月以前の学生
国民年金任意加入対象とされていた1.または2.の方で、当時任意加入していなかった期間内に障害の原因となった疾病の初診日があり、現在、障害基礎年金の1級・2 級相当の障害の状態にある方が対象になります。※障害基礎年金・障害厚生年金・障害共済年金等を受給できる方は対象外です。
お問合せ先
下関社会保険事務所 (0832)22-5587
各総合支所健康福祉課・各支所

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「ピアと私Vol23」 ピア理事 中山 義也

ピアとの出会いは約4年前。Nanakaja ってバンドの下関公演を企画して頂いた時でした。その時まで福祉の世界はおろか障害者と接する事さえ無かったので、どう接すれば良いのかすらわからず、自分の中で勝手に作り上げたイメージにあわせようとしていたと思います。何度も打ち合わせを重ね公演が無事終了したときには、「あわせる」なんて考えはひとかけらも無くなり、ひとつのイベントを一緒に作り上げた仲間になっていました。

その後「ピアに参加しませんか?」と誘って頂きました。参加して感じた事は、「皆一緒やん」。わがままもあるし、頑固な人もいる。スケベな部分もある。当然「皆違う」人間であり、障害の有無は違いの一要素でしか無いって事でした。「健常者=支援する人」「障害者=支援を受ける人」こんな決め付けでは無くお互いが共に生きる仲間として支えあう「共生」が一番大切な事であり、決して上から物を見て押し付ける事は支援にならないって事もピアと出会い知った事です。

「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」色々な自治体で声高に言われ、条例の策定も行われていますが、本当に同じ目線に立ち施行されているのかは疑問が残ります。より良い地域、共に暮らす地域を作って行くためには自治体の協力は必須でしょう。そのためにも今よりもっとピアが色々な(わがままでも、実現できなくても)意見を出し合える場所になり、ピアの理念が少しずつでも広がって行けば良いなと思います。

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