ピア通信14  

NPO法人ヒューマンネットワークピア

ピア通信14 2013年10月10日発行

下関大丸にてさをり織の展示販売会を行います!

2012.11/7(水)〜11/13(火)下関大丸5F趣味広場<
※最終日は17時迄

P-cafeにて販売してきました「さをり織」の展示販売会を下関大丸にて上記の期間行うこととなりました。

デイサービス利用者さんの個性が煌くさをり織の魅力をそのまま活かしたバッグ・洋服・アクセサリーなど、素敵な商品がいっぱいです。

今回の展示販売会では新作も沢山展示します!

皆様お誘いあわせの上、ぜひご来場くださいませ。

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シリーズ連載「障がい者の就労」第2回
〜NPO法人シンフォニーネット〜全編

松村知紗都

シリーズ連載第2回目は、自閉症、発達障害者の方の支援をされている、「NPO法人シンフォニーネット」さんに取材に行ってきました。

みんなの家は、お祭りや縁日への出店やアート展のコラボレーションなどでお世話になっているので、ご存知の方も多いと思います。

活動について、代表者の岸田あすかさんにお話をお伺いしましたので今号と次号にわけて掲載させていただきます。

松村まずは、就労活動チーム「チーム☆フォルテッシモ」の活動についてお聞かせ頂けますか。
岸田何年か前に商工会議所さんのご協力を得て、下関市内の企業担当者に障害者雇用についてアンケートを取ったことがあるんですよ。そうしたら「関心はあるんだけど、うちの会社にはエレベーターがないから無理です。」とか、皆さん、身体の障害者の方だけを障害者と思われているんですね。

「知的障害、精神障害、発達障害=障害者」ではなく、

「身体障害者=障害者」となっていたことに危機感を感じました。

エレベーターがなくても働ける障害者がいること、障害者を雇えば助成金も出る等の情報も正しく企業さんに知っていただきたくて、「チーム☆フォルテッシモ」という事業を作って、就労支援と就労継続支援の啓発をして行こうと思いました。
それがしたくてNPO法人格を取ったんですよ。企業さんと対等にお話するには親の会だとすごく弱いので…。私達の活動の中でもより強くあってほしいという思いを込めて「フォルテッシモ(音楽用語で最も強くという意味)」という名前をつけました。
松村続いて、昨年まで行われていた「ワークサポートアンサンブル」という事業について、お聞かせ下さい。
岸田障害があってもなくても活き活きと働ける会社を作ってみたかったんですよ。
例えば、精神障害をお持ちの在宅の方で、施設就労も難しい、週に2日、3時間くらいなら働けそう、働きたいという方が山のようにいらっしゃるのですが、そういう方々が1人で働く場所って絶対見つけられないですよね。でもうちは、サポーターも付くし週に1回1時間でもいいから、最低賃金保障も付くよって募集をかけたら、精神障害者の方から車椅子の方まで応募がたくさんありました。
松村利用者の方は、どんなお仕事をされていたのですか?
岸田ペットボトルキャップのシールはがし、醤油のラベル貼り、町内清掃、農作業、イベントのチラシ配りです。
1時間仕事したら10分休憩と、ゆるやかに仕事ができる環境を作りました。
居場所と、仕事を頑張ったことに対して「ありがとう」と言ってもらえる空間が保障されると、皆さんがどんどん元気になられるんですね。引きこもって家から出られないと言われていた方が毎日来られるようになり、そのうちに自分でハローワークへ行って仕事も見つけ、ここを卒業していかれました。働くことって「生きがい」なんだとすごく感じました。
松村私もすごくそれは感じます。「松村さんは統合失調症という障害を持っているんだから、無理して他の健康なスタッフと同じ日数働かなくてもいいんですよ。」と言ってもらえるんですけど、こうやってインタビューに出させてもらえたり、仕事を任せてもらえると嬉しいんですよね。
岸田全ての人がそういう体験をできたらいいんですけどね。病気で在宅の方とか…でも、世の中だんだんそういう動きになってきていますよね。「チーム☆フォルテッシモ」の活動を始めた5年前に比べたら、国や行政が動いているので嬉しく思います。
福祉の力での就労移行・就労継続支援事業の必要性を痛感しています。
松村これからの活動で力を入れていきたいことはありますか?
岸田「町にこんなことがあったらもっと良くなるんじゃないかしら?」と言い出しっぺになっていきたいですね。自分たちが全てやるのではなく、町に託せることができればいいなと思います。やれる力があることに気が付いてほしいです。 (次号につづく)

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歯みがきブラッシング講習会を行いました

10月11日、みんなの家デイルームでは、上新地の芳川歯科医院より芳川先生と歯科衛生士の方々をお招きして歯みがきの指導をしていただきました。

模型を使ってのわかりやすいご指導に、参加した利用者さんも真剣に練習をされていました。

皆さんが丈夫な歯で健康な生活が出来るように、みんなの家での昼食後の歯みがきも頑張りましょうね。

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びびちょコラム〜やるったらやるのだ〜A

秋もすっかり深まりましたね。皆さん夏のお疲れは出ておられませんか? 私は現在十一月中旬に移転オープンする予定のテーラーピーカフェの準備に追われてよれよれ・・・・ではなく毎日が本当に充実しております(笑)。

さて二回目のコーナーです。十六年前、初めて関わったボランティア活動からこうして従業者三〇人あまりを抱える大所帯にまで進化したピアですが、ピアに関わるまでの私はというと実は心が傷つき折れそうな状態でした。心を暗くする問題から少しでも目を背けていられるようにと、すがる思いで関わったのがたまたま障害ボラだったのです。 初期からのスタッフもどこか社会での生きづらさを抱えている人が多かったように思います。

必死の想いで事業者となり、法人運営なんて全く知らないズブの素人状態でも、どうにかこうにかこうして続けてこられたのは、ひとえにピアの活動を通して、障害ある人々が私たちにくれるパワーのおかげだと思うのです。

ピアの理念:障害があってもなくても高齢であっても若くても男でも女でも、その違いを認め合い受け入れることで住みやすい社会の実現を目指す。というのは、そんな日々の中から実感したことなのです。

健常者の社会は「できる」とか「できない」と、お互いを裁きます。裁いて挙句、相手を許しません。この私だってすぐそんな風に思ってしまいます。

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P-cafe 一時閉店のお知らせ

豊前田のピーカフェは9月末をもって 閉店いたしました。長いあいだご愛顧をいただき、ありがとうございました。只今、11月16日の新地町店舗オープンにむけ準備中です。

みんなの家のすぐそばで、さをり織をより身近に感じていただけるようにスタッフ一同で知恵を絞っています。どうぞご期待ください。

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