ピア通信12  

NPO法人ヒューマンネットワークピア

ピア通信12 2012年1月10日発行

中国地方郵便局長協会杯ボッチャ大会

前号でお知らせした「風船バレーボール大会」が、より参加者の拡大を願い「ボッチャ大会」に変更し、中国地方郵便局長協会様のご支援により12月3日(土)彦島体育館にて開催されました。

ボッチャの特徴でもある「真っ直ぐ転がらない」という性質を持ったボールの前では、障害の有無は関係ありません。会場のあちらこちらから、的から外れて落胆する声、好プレーに対する拍手、歓声が聞こえてきて大盛り上がりでした。

「ここでしか見ることのできない、皆さんの活き活きとした姿、笑顔を見ることができてよかった。」と大会リーダーの森脇。みんなの家で手作りした道具も活躍しましたね。皆で手作りする作業も楽しかったです。参加して下さったじねんじょさん、スペシャルオリンピックスさん、福浦郵便局さん、大会会場の彦島体育館さん、みんなの家チームに練習場所(福浦公民館)をお貸しして下さった福浦自治会さん、そして、このような機会を与えて下さった中国地方郵便局長協会の皆様、本当にありがとうございました。また、第2回、3回と続けていきたいです。

1位のスペシャルオリンピックスアイドルBチームには優勝賞品のボッチャセットが贈呈されました。おめでとうございます!

1位のスペシャルオリンピックスアイドルBチームには優勝賞品のボッチャセットが贈呈されました。おめでとうございます!

ボッチャとは・・・
ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤、青それぞれ6球ずつのカラーボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競うスポーツ。障害によりボールを投げることができなくても、勾配具(ランプス)を使い、自分の意思を介助者に伝えることができれば参加できる。

↑このページのトップへ

シリーズ連載「障害者の就労」第一回〜p−cafe〜

松村知紗都

今回からスタート致しましたシリーズ連載、テーマは「障害者の就労」です。「障害があってもできる仕事は?」「不況の世の中、障害者に仕事はあるの?」と疑問も多い障害当事者(以下、当事者)の仕事について、何回かにわけて探っていきたいと思います。第一回目はおなじみ、ピアのアンテナショップで当事者の働く場でもある「p−cafe」です。

山脇厚美店長と当事者スタッフの神田さんにお話を伺いました。

山脇厚美店長-松村

当事者スタッフの方々はどのようなお仕事をされているのですか?
掃除全般です。床の掃除機がけ、雑巾がけ、棚掃除、トイレ掃除、外の箒がけなどを当事者スタッフ同士、2人ペアで行います。あと、プリン作り、料理長手伝い、盛り付け、接客(水をお出しする、オーダー、ランチやコーヒーなどをお出しする、お下げする)を行っているスタッフ(神田さん)もいます。
お仕事をされているご様子はどうですか?
皆、とても真面目ですね。
当事者スタッフが働きやすい職場作り、工夫などはありますか?
得意なことを活かしてもらっています。器用で細かい仕事が得意なスタッフには(上記の)プリン作りなど、机に座って集中して仕事をすることが得意なスタッフには、メモ用紙作り、ラッピング用リボンのカットなどしてもらっています。障害者として特別視せず、働く仲間として接しています。
「障害があってもなくても同じ人間同士、仲間である。」ピアの理念ですね。最後に、山脇店長から当事者スタッフへの思いを。
楽しんで仕事をしてほしいです。仕事は責任があって大変なだけでなく、楽しさもあります。楽しんで仕事をしている姿をお客様に見ていただきたいです。商品が良くても、スタッフが活き活きしていなかったら、お客様が「来たい!」と思うお店ではないと思います。アンテナショップなので、お客様とスタッフの繋がりも含めて、人と人との繋がりを大切にしたいです。心の底から湧き出る「楽しさ」をお客様に伝えてほしいです。

神田さん-松村

神田さんの作ったプリンを食べさせていただいたことがあるのですが、とてもおいしかったです。
ありがとうございます。作り方はそんなに難しくないですよ。
お一人で作られているなんてすごいですよ!
…そうですね…「焼き」の作業は難しいかもしれません。最初は山脇純子料理長に教わりながら作っていましたが、もう慣れましたよ。
接客等、他のお仕事はどうですか?
お客様が多くいらっしゃった時は大変ですね。つい、あたふたしちゃって。でも、繁盛している時は嬉しいですね。お客様の笑顔も嬉しいです。
神田さんの目標はありますか?
障害を持っているので、p−cafeのような当事者が働く場ではなく、一般の会社で働くことには難しさを感じます。今の仕事を着実に続けていきたいです。仕事内容としては、料理長補助が一人で完璧にできるようになりたいです。あ、それから、新商品のシフォンケーキをたくさん売りたいです!生クリームをお店でつけて食べていただくこともできて、とってもおいしいですよ〜。秋冬限定のチョコレートも売りたいです!
新商品の宣伝も忘れない、スタッフの鏡のような神田さんでした。山脇店長、そして神田さん、ありがとうございました。

↑このページのトップへ

福祉フェスタステージ出演

昨年、12月11日(日)海峡メッセにて行われました「手をつなぐみんなの福祉フェスタ」のステージにピアが初出演しました。演目は、ウォーキング、ポージングでモデルさん一人一人の個性が輝いた「さをり織りファッションショー」、お寺THE(座)縁日2011の時より練習を重ね、さらにパワーアップした「アフリカンジェンベ」「千手観音」でした。会場の皆様からはあたたかい拍手と「良かったよ!」というありがたいお声をいただきました。出演者のみんなの家の利用者さんたちも「楽しかった〜。また出たい!」と達成感でいっぱいでした。出演者の皆様、お疲れ様でした。そして、お忙しい中アフリカンジェンベで出演、ご指導して下さった杉先生、ありがとうございました。

杉先生の似顔絵。杉先生大好きM.Y

杉先生の似顔絵。杉先生大好きM.Y

↑このページのトップへ

ピアのアスリートさんご紹介

昨年、10月22日(土)から10月24日(月)にかけて行われました「おいでませ山口大会」で亀田雅広さんが「ビーンバック投げ」で銀メダル、「スラローム」で銅メダルを獲得されました。「地元開催の時に出場できてとても嬉しかった。自己ベストがでなくて残念だったが、メダルを獲得できたのは、コーチ他、周りの皆さんのおかげです。」と亀田さん。

同年、11月6日(日)に行われました「下関海響マラソン」2qの部に安藤悟さん、大谷優貴さんが出場され、完走されました。タイムは安藤さん14分、大谷さん30分。お二人とも3回目の出場で3回とも完走。当日はあいにくの雨のせいで昨年、一昨年より辛かったそうです。

ビーンバック投げとは・・・
大豆を入れた重さ150g、12p四方の袋を投げて、その飛距離を競い合う競技。

スラロームとは・・・
手動、または電動の車椅子で、全長30mの直走路に置かれた赤白の旗門を前進、後退等しながら通過し、そのタイムを競い合う競技。

↑このページのトップへ

お知らせ

昨年、11月19日(土)、23日(水)下関駅前にて、みんなの家のメンバーで「赤い羽根共同募金」の街頭募金活動を行いました。2日間で¥8,635ものご寄付が集まりました。ご協力ありがとうございました。

2月7日(火)から2月13日(月)にかけて、毎年恒例のさをり織りとエイブルアート展を、にししんギャラリーにて行います。ぜひ足をお運び下さい。
にししんギャラリー:下関市豊前田町3丁目1−14(下関駅方面豊前田バス停すぐ側)

↑このページのトップへ

新地移転 御寄付の現状

7月28日(木)みんなの家で永年にわたって行ってきた町内清掃が、下関市快適環境づくり推進協議会から表彰されました。

H23.12.22現在、おかげさまで4,087,614円ものご寄付が集まっております。
本当にありがとうございます。いよいよ工事もスタートしました。どうぞ皆様なにとぞご協力のほどお願い申しあげます。

1口3000円から、何口でも結構です。宜しくお願い致します。

↑このページのトップへ