ピア通信01  

NPO法人ヒューマンネットワークピア

ピア通信01 2008年5月1日発行

リニューアルして発刊します

平素はピアの活動にご協力ご理解を賜り、また彦島みんなの家、ヘルパーステーションドリーム、ピーカフェなどご利用いただき誠に有難うございます。

いままで通信はヒューマンネットワークピアが任意団体であったときから「なかま」通信として障害のある会員(運動体)が中心となって編集発刊してまいりました。しかしNPO法人として活動をはじめてからは事業体としての運営ウエイトが増えてきましたので、そういった観点での通信の必要性も感じておりました。このたび運動体の代表をしておりました三浦孝司がピアを卒業し下関職業安定所での職を得ましたこともあり今後、通信は現在のピア(彦島みんなお家・ピーカフェ)活動報告を中心としてお手伝いしたいと思います。どうぞリニューアルした「ピア」通信にどしどしご意見をお寄せいただきたいと存じます。

ピアはあくまでも地域で暮らし続けたいと願う当事者の想いをかなえるために立ち上げた福祉団体です。10年前、初めてこの世界に飛び込んだ私が見た障害ある人の暮らしと私の暮らしのあまりの違いに愕然としたことが始まりです。障害ある人、そのご家族とのかかわりの中で必要なもの必要な運動、事業体を考えたとき、私たちが事業者になるしかない!という強い想いで作った法人です。ですから運営側と利用側の風通しがよいことが大前提です。どうぞご遠慮なく想いをぶつけていただきたいと思っております。何事も基本は想いを投げかけ受け止めることだと最近また改めて感じさせられているところです。どうぞ今後ともヒューマンネットワークピアをお育ていただきたいと改めましてお願いするしだいです。

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みんなの作品展

西中国信用金庫にししんギャラリーにて2月13日から17日まで

「みんなの家」で作成したさまざまな作品の発表会を行いました。初日から大雪が降ったりしましたが、たくさんの方に足をお運びいただきました。みんなの家に通うことをきっかけとし詩作に励みそれを初めて筆を持って書き上げたT君や実に細かい作業でコップに絵を描いてくれたHさん、さをり織りに生きがいを見出したFさん、Sさん、実にユニークな絵を描いてくれたK君...皆のいきいきとした作品は多くの方に「感動しました」とお褒めの言葉をいただきました。来年に向けてのまた新たな励みになると思います。

今年はさらに陶芸に取り組もうかと言う声も上がり始めております。ぜひ、ご期待ください。

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tamKore(タムコレ)春のツアー

3月25日 元紅白歌手 田村直美さんと、フュージョンギターの神様 是方博邦さんがツアーの一環で彦島みんなの家に来所してくださいました。デイの時間にはアンプラグドで1曲披露。Tさんの好きなH君の歌を即興で替え歌を作って歌ってくださるなどとても暖かな時を過ごしていただきました。夕方からのライブでは障害のある人もないも文字通り音楽に酔いしれる素晴らしいひと時でした。ツアー中でもダントツのよいライブが行えた会場・雰囲気だったそうです。お二人もみんなの家を大層気に入ってくださったので来年のツアーでもまたお越しいただけると思います。

プロの音楽ってこういうことなのだと改めて関心しました。  聞き逃した方は次回要チェック!

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送迎も行うデイ職員よりお願い

平成20年6月1日より道交法改正により後部座席もシートベルトの着用が義務付けられます。

シートベルトは大切なあなたの命を守る命綱です。どうぞ送迎時にはご協力ください。

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昼食風景

彦島みんなの家では時折、昼食を調理師の指導の下、利用者さん、職員が一丸となって作る日があります。お好み焼きや餃子が多いのですが自分たちで作る料理は格別です。時間もかかるしテーブルの上はすごいことになりますがとても楽しいひと時です。

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NPO法人ヒューマンネットワーク ピア通常総会 開催のお知らせ

日時 20年5月11日日曜日午前10時から

場所 彦島みんなの家

議決権をお持ちの会員および役員の方ご出席ください。 まだ会員でない方、入会しようと思われたらぜひ末尾のページをご参照ください。

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ピーカフェ1周年を迎えて

5月10日で豊前田にオープンしたピーカフェも1周年を迎えます。

ここは「彦島みんなの家」で利用者の皆さんが製作したさをり織り作品などを展示販売する場であったり、障害当事者の働く場であったり、ピアの活動理念を世に発信する場であります。さらに地域に開かれたコミュニティスーペースでありたいと、昨年11月には大阪から落語家を招き「ピーカフェ寄席」。4月の日曜日にはピーカフェの看板も手がけてくださったマルチ才能ピアニストと地元のボーカリストで「昼下がりのほっとライブ」も行いました。たくさんのお客様にお越しいただきました。ありがとうございます。

ところでピアの活動理念って、ご存知でしょうか?

今現在「健常者」を中心になされているこの社会では、たとえば「健常者」が事故で「障害」を負うと「お気の毒に・・」「可哀想に・・大変でしょう?」という同情の嵐。そして一生懸命リハビリにはげみ何かをなしえたら「障害を乗り越えて!」「感動!」このパターンがお決まりです。

「できる」ということは、つまり社会にとって役に立つ。だから えらい。「できない」ことは情けない、可哀想。そして役に立たない。

人間誰しも、できることとできないことがあって当然です。それが、「障害がある」ということによって「できない」=「役に立たない」という構図でもって「できない=マイナス」と捉えてしまっているのです。しかし社会が成り立つとき、考え方の基本に「できない=マイナス」という発想があれば本当の意味での「共生」がなりたつでしょうか?

特に、福祉の現場が障害(できない)=マイナス=健常者がやさしく庇護してあげなければ・・という立場にあったとしたらどうでしょう?当事者からの本当の声は届きません。障害をもつということは、それを受ける社会がマイナスとするから「はみ出して」しまうだけなのです。

私たち「健常」であるものも、やがて歳をとりなんらかの障害を負わざるを得なくなります。その時、「できないことは不幸」という考えが根底にある社会で高齢者になるのはつらいことです。一生懸命働いて最後のときを「できない、情けない」という想いで終わるのはいやです。

ピアは障害のある人もない人も、その場に集う皆が今一度「共に生きる」という意味を考え直す場であって欲しいと願っています。みんなの家は、こうした理念のもと運営されております。ピーカフェでも私たちの想いをどんどん発信して行けたらと思います。

永年にわたって染み付いた「できる=優位思想」を変えてゆくことは大変です。しかし多様性を認めあえる社会作りをめざし、こつこつと小さなところから積み上げてゆく活動を今後も続けようと思います。

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