ピア通信07  

NPO法人ヒューマンネットワークピア

ピア通信07 2010年10月9日発行

彦島みんなの家祭り

障害の有無や年齢を問わず、皆が暮らしやすい地域社会をつくるよう活動するピアの理念を、もっと広く皆様に知っていただくために、今年4月に妙蓮寺で行われた「お寺 THE(座) 縁日」に引き続き、9月20日(日・祝)に彦島みんなの家で、「彦島みんなの家祭り」を開催しました。お祭りが始まる午前11時前から、お客様の姿が見え始め、いよいよお祭りがスタート。「福浦二町平家太鼓」の皆さんの平家太鼓が始まると、その太鼓の音にどんどんお客様が集まってこられ、お祭りのために使わせていただいたみんなの家の前の道路はあっという間に人でいっぱいに!食品・活用品バザー、ゲーム、さをり体験の各コーナーにはちょっとした行列ができる大盛況で、私達スタッフは大急ぎで追加の商品の材料を買いに行かなければならないほどでした。出店、室内のピーカフェブースの食べ物はどれも美味しいと大好評。途中、雨がザッと降るハプニングもありましたが、それもお祭りのいいスパイスになったのではないかと思います。

午後4時からはいよいよ、田村直美さん、是方博邦さんによるアコースティックデュオ「タムコレ」のライブ!とてもありがたいことに、お客様は満員で、ほとんどのスタッフが会場に入れずライブを見ることができませんでした。が、ライブ会場の隣の部屋にいても盛り上がっている様子がひしひしと伝わってきました。さすが県外市外からのお客様も多数お越しになるタムコレです。

後日、お祭りに来て下さったみんなの家の利用者さんにライブの感想を聞いてみました。「タムコレさんのライブは何度か見てるけど、今回もよかったよ」「タムコレさんかっこよかった!」とやはり圧巻のライブだった様子。「しっとりした曲、ノリノリの曲両方あって楽しかった」「花飾りが暗いステージの中、白く浮かび上がって見えて綺麗だったよ」と言ってくださった方も。ステージに飾られていた紙で作った花飾りは、みんなの家の仲間の手作りです。ライブに文字通り花を添えられてよかった、と作ってくださった皆さんも喜ばれていました。田村直美さんに憧れて、何ヶ月も前からこの日を楽しみにしていたある女性利用者さんは、最前列でライブを見て、CDも買って、大満足。おまけに写真も一緒に撮ってもらいました。憧れの人と並んでの記念撮影、とても緊張したそうです。また「久しぶりにご近所の知り合いの方と再会できた」「会いたいと思っていた友達がお祭りに来てた!」と祭り、ライブが人と人を繋ぐ場所にもなったようです。

ところで、身体に障害のあるお客様は、ほとんどの方が車椅子で移動されていたのですが、お祭りはすごい人人、人。一般のお客様は、道を譲って下さる方もいれば、どんどん目の前で通り過ぎて行かれる方も。ピアでのお祭りは、これからも続けていこうと思っています。お祭りが回を重ねるごとに、障害のある方にも自然に道を譲っている、そんな光景が多く見られるよう、心のバリアフリーを目指し私達は努力し続けていこうと思います。

最後に、「彦島みんなの家祭り」にご協力して下さった多くの皆様、本当にありがとうございました。

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カヌー教室

8月7日(土)彦島みんなの家の皆で西山の海水浴場へ行き、昨年に引き続き井上桂先生のご指導の下、カヌー教室が開かれました。そこで、参加された皆さんに感想を聞いてみました。

バーベキュー&焼きそばも好評で、「外で食べるのがいい。」「今度はキャンプがしたいな。」といったご意見もありました。

貴重な体験をさせていただき、井上先生、西山海水浴場のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

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下関アールブリュット展

8月7日から8月21日の間、大字延行にある合田燃料機器(株)さんのショールーム、アルミュールにて、合田燃料さん、シンフォニーネットさんと共催で、下関アールブリュット展〜フリージアの気持ち〜を開催しました。アールブリュットとはフランス語で生(き)の芸術という意味があり、主にアウトサイダーアート(障害者のアート)と同じ意味で使われています。

展示物は、シンフォニーネットさんの会員さんの作品と、今年2月よりみんなの家で開いている絵の教室の作品を展示しました。開催中、たくさんの方にご来場いただき、「すごい才能!」「とてもパワーを感じた」「見ていて元気になった」と、沢山の感動のお声をいただきました。中には「障害者の見方が変わった」とおっしゃる方も、また「作品を売って欲しい」とおっしゃられる方も・・・。

アルミュールで常設展示しておられる画家の九十九伸一さんもお越しになり、絵に込められたパワーや情熱を感じ、大変感銘をうけておられました。

次回のアート展示は、にししんギャラリーにて来年2月を予定しております。また是非お越しください。

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ピアと私 生田正美

出勤初日の午後、ある利用者さんから「もう慣れましたか?」と優しく尋ねられ、「まだまだです。」と答えた私。すると「そんな頼りないことを言わないで下さいよ。そんな返事では僕達は不安になるでしょう?」とバッサリ。確かに…。ご利用者さんに必要とされている以上、新人だとかベテランだとか、そんなことは全く関係ないのです。

そんな苦いスタートから早くも4ヶ月。仕事以外にも家事や育児に追われ、それを言い訳にして何も考えずに日々を過ごしてきた私に突然の原稿依頼。ピアと私についてゆっくり考えるいい機会になりました。

短大の時に実習に行って以来、障害のある方と接する仕事がしたいな…と思い続けてきた私ですが、なかなか縁がなく、この歳になってやっとその機会に恵まれました。しかし「彦島みんなの家」を紹介して頂くまでは、その存在すら知らなかったのです。でも、それは彦島じゅうに言えることで、ご近所さんも、友達も、数多くのママ友も、誰一人として知っている人はいませんでした。なんとなく、これでいいのかなと思いながらの4ヶ月。

今では保育園へ迎えに行くと、「今日もその制服見たよー!!」「楽しそうに散歩しよったよ。」「買い物に来てくれたよ。」とチラホラ声をかけて頂くようになり、「お祭りがあるよ。」と言うと「行きたーい!!」と飛びついて下さる方も数名…。まだまだ小さい輪ではありますが、少しでも多くの方に、こんなに楽しい「彦島みんなの家」が彦島にあることを知って頂けるよう、チビチビと頑張って行きたいなと思っている今日この頃です。

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