ピア通信06  

NPO法人ヒューマンネットワークピア

ピア通信令和第6号 2021年03月10日発行

みんなの家YouTubeチャンネルを開設してから約半年が経過しました。手探りでスタートしたチャンネルも先月登録者が100名を突破!今回は撮影・編集を手掛ける本間室長に質問してみました。

Q1 どんな動画が人気ですか?

本間 「新車でお買い物」という電動車イスをテーマにした動画が現在最も再生回数が多いです。歌やダンス系も人気がありますが、実はスピリチュアル系のものをもっと見てもらいたいなと思っています。胡散臭さがある中でも何かしら感じたことを聞かせてほしいです。

Q2 動画の撮影で意識していることは?

撮影される人の気持ちが「恥ずかしい」から「楽しい」に変わっていけるといいなと思って工夫しています。自分を肯定することで世界が広がっていくような気がします。

Q3 利用者さんやご家族からの反応は?

「またやりたい」「いつも見てるよ」など嬉しい言葉を頂いています。かなりのモチベーションになっています、ありがとうございます。

Q4 みんなの家チャンネルでこれから発信したいということは?

利用者さんと職員だけでなく、ご家族や他事業所の方など色々な人に参加してほしいと思っています。動画に登場する側、視聴する側どちらになっても、思いを伝える手段、自分を振り返る手段として活用していただきたいです。
安心できる社会づくりを目指すには、まず自己への気づきが必要不可欠だと思っています。

(デイサービス室長 本間豪)

みんなの家ちゃんねる https://www.youtube.com/channel/UCAnpAmdK-RXLJEQdBG9Bexgチャンネル登録よろしくね

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研修記録其の壱 強度行動障害研修

強度行動障害の方の「問題行動」の背景にあるものを探り、支援につなげていくための研修です。「問題行動」と呼ばれるものは「問題行動」ではなく、その方の「強み」に変えられるということと、それを「チーム」でご支援する方法を学びました。

「チーム」で支援することの大切さを学びました。私自身の「強み」だけでなく、スタッフ全員の「強み」を活かせるみんなの家であれるよう、研修に行かせていただいたメンバーと、私の頑張りどころだなと思いました。
児童発達支援管理責任者
新道
強度行動障害の方はインプットやアウトプットの脳タイプが違うだけで、感情や心理面は私達と変わらないということでした。利用者さんの表現がスムーズになるには支援者側が理解とスキルを磨くことが大切と感じました。
児童指導員
前田
支援の基となるご本人の過去の取り組みや教育歴、家族歴、障害特性等をよく理解していない事に気付きました。より良い支援のために、情報収集や構造化へ向けた様々な工夫を検討していきたいと思いました。
看護師
橋本
情報を支援者間で共有する大切さと、ご家族からの聞き取りが支援の基盤となることを学び、改めてご家族との情報共有の大切さを痛感しました。スタッフ間で統一した支援が出来るよう手順書作りに取り組みたいと思います。
指導者
初山

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研修記録其の弐 送迎サービス研修

2月に送迎業務に関する研修を行いました。外部講師として株式会社若松タクシー代表の山本氏を招き、職員8名が送迎時の基本について講習を受けました。法令、安全の基礎知識の他、車椅子や車両を使った実技も行い、利用者さんの視点に立ちながら学びました。

研修を受けて、利用者さとの関わり方や声掛けの大切さ、運転や乗降時の気配りなど、内容は当たり前のことですが改めて考えたり、日頃の動作を見直したりするきっかけになりました。利用者さんとは親しみをもって関わっていますが、親しいあまり発言が自分の考えの押しつけになってしまっていないか、気をつけていきたいと感じました。

(グループホーム管理者 濱根)

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スタッフ発信 ピア的マインド

自分を受け入れ愛せていますか?

他者に対する誹謗中傷や悪口というものは、学校や会社、ご近所さん、親戚など人間関係があるところには必ずと言っていいほど起こります。 近年ではSNSの普及も手伝って、それがより可視化されるようになったのかもしれません。しかし、他者に抱く妬み嫉み、敵対感情が生まれるのは人間である以上自然なものだと思います。

「現実は心の鏡」という考え方があります。例えばSNSで加工盛り盛りのキメ顔の自撮りの投稿を見かけたとき、皆さんはどんなことを感じますか?「気持ち悪い」「ブサイク」「見ているこっちが恥ずかしい」と否定的な感情を持つのか。「楽しそう」「素敵」と肯定的な感情を持つのか。同じ写真を目にしても、その捉え方は人それぞれですが、実はその時感じたこととは、自撮り写真の相手に対してではなく、それを見た自分の心の状態が感情に反映されているだけなのです。。

心の鏡とは、本当の自分の姿を他者という鏡を通してみている状態のこと。「この人のここが嫌だな」というポイントは、実は自分のダメなところ。自分のことが嫌いな人ほど、他者の嫌なところばかり目につきます。一方で、自分のことが好きで肯定的に受け止められる人は、他人の自撮り写真を見ても素直に褒められることができます。。

このように、自分が他者に対して抱く感情は、自分の中にもともと在るもので、抑えがきかなくなった感情が溢れかえったり、コンプレックスが溢れ出ていたりしている状態なのです。。

ネットの世界でもリアルな世界でも同じことが言えますが、自分を愛せている人は物事に対してまず肯定から入ります。他者を受け入れ良いところに目を向けることができているからです。

自分を愛せて、物事を肯定的に捉えることができたら、世の中を随分生きやすくなるのではないでしょうか。

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冬季イベント

11月 介助の負担を減らそう「介助者アシストスーツ」おためしレポ

みんなの家では日頃からの介助負担軽減を目指して福祉機器のリサーチ・試用に取り組んでいます。先日は今福祉業界で注目が集まっている「マッスルスーツ Every」介助者アシストスーツを、株式会社イノフィス様のご協力のもと、実機をレンタルしてデイ職員で試してみました。

この製品は、背負って試用すると内蔵された強力なバネが筋肉の代わりとなり、重いものでも体感で20Kg程度軽く感じるという製品です。「持ち上げる・抱える」動作時に腰にかかる負担と不安を軽減するマッスルスーツです。

2週間ほど数名の職員が試してみた結果、今回は導入には至りませんでした。介助者の体にフィッティングするための調整箇所が複数あって、正しく装着するのにコツが必要であったり、介助者の体型に合わせて正しく装着しなければ効果を感じられなかったりして、介助中の素早い使用が難しいとの声が多かったためです。

当施設に限らず、福祉の現場は職員の高齢化、限られた時間、スタッフの人数等、いつでも余裕があるとは言えない現状です。利用者さんもそういった背景を敏感に察して、気兼ねや遠慮をされることもあるかと思います。介助負担の軽減は、利用者さんと職員の安心・安全・安楽に直結します。今後も引き続き導入可能な福祉機器を探り、またそうの様子を紹介したいと思います。

1月 敷地内に密を避けるための小部屋が完成しました!

もとの倉庫を奥に移動させて、事務所横に小部屋を建設しました。コロナの予防対策としての小部屋ですが、スペースが増えたことで、利用者さんのクールダウンや職員の休憩などにも有効活用できそうです。

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助成金情報 下関地区共同募金委員会様から助成いただきました!

「令和2年度歳末たすけあい運動助成事業」により、みんなの家の障害デイサービス及びグループホームで2つの企画を行いました!おかげさまでコロナ禍の中でも楽しい年末年始となりました。ありがとうございました。

障害デイ年末焼肉懇親会

年末に助成金でお肉を購入して焼肉会をしました。大きなお肉に皆さん大喜びでした。

ケアホーム新年餅つき会

新年には餅つき会を開催。お正月をケアホームで過ごした入居者さんも楽しまれました。

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Tailor P-cafe

昨年の11月にTUR8食堂と合同で手織り会を開催いたしました。前回はタペストリでしたが、今回はストールを織りました。自分で織ったストール、皆さまとってもお似合いになりました。意図せずとも自分が現れるさをり織り、その深さを感じていただけた事と思います。

また12月には、川棚の杜コルトーホールにてさをり織りの合同展示即売会を開催しました。「おりいね」さん「ふわふわり」さんという山口県内の工房が集まり、三者三様の作品が並びました。大変にぎわい、沢山の方にさをり織りの良さと私たちの存在を知っていただけました。「また定期開催したいね!」と意欲満点。

みんなの家の皆が描いた絵や書、手織り生地をデザインしたTシャツやパーカー、かばんなどのプリントグッズ販売を始めました!続々増やす予定なのでぜひご覧ください!ご購入はネット通販(↓のQRコード)またはピーカフェまで。

コロナ禍により思うように活動できずにいます。ネット通販を主に活動していますが、なかなか難しい状況です。今だからこそ、「なぜ創るのか?」という原点に立ち戻り、より純化したより深いピーカフェをご覧頂けるように頑張ります。どうぞ応援してください。

tailor p-cafe オンラインショップ
ショップ http://www.iichi.com/shop/tailor-p-cafe
creema www.creema.jp/c/tailor-p-cafe/
minne minne.com/@tailor-pc
suzuri https://suzuri.jp/tailorP-cafe

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TUR8食堂

お野菜中心のヘルシーランチのお店、つるはち食堂です。この度、つるはち食堂は現在の元つるはち旅館の建物から1月末をもって退去いたしました。拠点は変わりますが、今後もからだにやさしい調味料の販売や、食事に関わるイベントの開催などは変わらず行っていく予定です。今後の活動は現在計画中なのでどうぞお楽しみに!

12月には退去前のフリーマーケットも開催しました。障害デイサービス「みんなの家2」やつるはち食堂で使っていた品々を利用者さんやご近所の方に持ち帰っていただきました。ご来場の皆様ありがとうございました。

年末には初めての試みで、「つるはちおやつセット」の販売を行いました。コロナで外出が制限される生活で、ストレスもある中、利用者さんやご家族にお家でひといきついていただきたいと考えての企画でした。予想を上回るご注文をいただき、つるはちのお菓子屋コーヒーと、ピーカフェの作品を多くの方にお届けできて嬉しく思います。ご感想のコメントもありがとうございました。

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今後のイベント

4月 花まつり仮装で清掃活動

毎年4月8日はお釈迦様誕生日。みんなの家では毎年、みんなで楽しく仮装をして花祭りの象行列を行ってきました。コロナの影響で、イベントとしての行列は開催できませんが、今年も仮装をして、お天気がよければいつもの清掃活動に出掛けたいと思います。

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編集後記

2021年がスタートして早くも2カ月が一瞬で過ぎていきました。つるはち食堂の退去などがあって2カ月遅れての発行です。さてコロナの感染対策をしながらの生活も気付けば1年が経過しました。皆さんの生活は以前とどう変化しましたか?私は外出が減って家にいる時間が増えたので、スリッパやマット、花瓶など室内の小物をちょっとずつ買い替えて気分転換しています。春になって暖かくなったら、自然の多いところにお出かけしたいものです。

(ピアスタッフ 鮎川真琴)

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「みんなの家のお気楽な日々」
ピアの日常を綴ったブログもぜひご覧ください
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