山口新聞に掲載されました  

NPO法人ヒューマンネットワークピア

山口新聞に掲載されました

シンフォニーネットが運営する「mimi hana カフェ(みみはなカフェ)」とピアの「・ba・boiboi(ば ぼいぼい)」が山口新聞に掲載されました。

元耳鼻科医院 カフェに変身

かって耳鼻科医院だった下関新地町の空き家が、おしゃれなカフェに生まれ変わった。自閉症・発達障がい者の支援などを続けてきた同市のNPO法人シンフォニーネット(岸田あすか理事長)が市から委託を受けて空き家をリノベーション(大規模改修)。14日にカフェ&ギャラリー「mimi hana カフェ(みみはなカフェ)」としてオープンする。

山口県の緊急雇用創出事業補助金を活用して失業者を雇用し、中心市街地の空き家を交流活動拠点にするモデル事業。古くは遊郭、数年前までは耳鼻科医院だった木造3階建ての空き家の1階部分約200平方メートルを今年3月から市民団体などと協力して改修した。

診察室が飲食スペース、待合室がキッチンに変身。梁などはそのまま生かしており、かっての姿をしのばせるものの。あちらこちらに。カウンターテーブルには医院の受付にあった大理石を使い、客席の一部には医院にあった丸椅子を加工して使用。入口には蒸気吸入器や薬品の箱などを飾っている。

提供する飲み物はコーヒーやレモンスカッシュ、食べ物はナポリタンやピラフといった昔懐かしい喫茶店のメニューが基本。耳鼻科だったことにちなんで「耳が安らぎ鼻が喜ぶ地元の食材たっぷりごはん」をコンセプトとし、地産解消と健康に配慮してアレンジしている。本格的なランチメニューやビールも用意する。

蔵だった場所はアートスペース「ba boiboi」として運用する。天井が高く、音が反響する独特の空間で地元の美術作家らの作品を展示。ライブイベントなども企画している。

オーナーを務める岸田理事長(54)は「若い方には新鮮で、年配の方には懐かしい感じのお店にしたい。ほっとして遊べるおもちゃ箱のような場所になれば」と語る。市の委託は来年2月末までだが、同法人は以降も引き続き店舗を運営する方針。今後、障がい者の就労支援にもつなげるという。

7日にプレオープンがあり、関係者や地域の人々が訪れた。来店したふくおかNPOセンター代表の古賀桃子さん(39)は「どんな世代の方でもゆったりと安らげる雰囲気。料理もとてもおいしかった」と話していた。

下関市新地町2の13。営業時間は午前11時半から午後10時半まで。月曜定休。客席は約20席。問い合わせは同店(TEL 083-232-3387)へ。

※記事内の営業時間、定休日、電話番号等は「mimihana cafe」のものです。